Tokyo Docs 2015

実行委員長から

ごあいさつ

天城靱彦実行委員長

Tokyo Docs実行委員会委員長

NPO法人東京TVフォーラム理事長

天城靱彦

Tokyo Docsは今年5年目を迎えます。2011年、東日本大震災の年に、ドキュメンタリーの国際共同製作によって日本から世界に向けて訴えかけようという狙いで慌ただしく立ち上げたのがつい先日のように感じられます。ドキュメンタリーの国際共同製作とは何か、どのような企画が国際共同製作に向いているのか、ピッチングはどうすべきか、交渉はどう進めるのかなど、文字通り手探りで進んできました。

お陰様でTokyo Docsは順調に成長を続け、何本もの優れた国際共同製作作品を生み出してきました。日本国内のドキュメンタリー制作者の間でピッチングという馴染みのなかったプレゼン方法についての認識が広まり、新しく挑戦しようという若い制作者が増えているのは嬉しいことです。また、海外のドキュメンタリー関係者にもその成果が広く伝わり、Tokyo Docsの知名度は今や飛躍的に高まっています。

5年目の今年、93本のドキュメンタリー企画が国内外から寄せられました。そのうち30本がアジアからの企画でした。実行委員会での選考には今年から海外のプロデューサー2人の意見も取り入れ、その結果として選ばれた25本の企画がピッチングセッションで提案されます。日本の抱える様々な課題、日本文化の多彩な魅力、日本から見る世界の課題などに加えて、アジアの人々が抱える様々な課題についても、新鮮な切り口による問題提起が行われます。

昨年からアジアと日本の制作者同士の交流に積極的に取り組んできました。その結果Colors of Asiaという統一テーマによる4本のドキュメンタリーの国際共同製作が成立し、日本および共同製作に参加したアジアの国々で広く放送されることになります。この取り組みには今後も更に力を入れる方針で、今年も新たな企画の検討が行われます。

昨年策定した中期計画に従って、2020年までにヨーロッパや北米の主要なドキュメンタリー祭に並ぶアジアの国際共同製作の中心になるという目標に向けて、更なる努力を続けるつもりです。関係者の深いご理解と温かいご支援に深く感謝するとともに、引き続きのご支援を心からお願い申し上げます。

実行委員一覧

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